1969年にFIFAコーチングスクールを受講した際、デットマール・クラマー氏の「コーチはグラウンドに出たら、常に選手より集中していなければならない」ということばは今になっても強く印象に残っていると言います。加茂周氏は東京オリンピックを境とする戦後日本サッカーの草創期に指導者としての道を歩み始めたひとりです。日本リーグがスタートし、ヤンマーに釜本邦茂選手が入部。このスター選手にコーチである自分のことばに耳を傾けてもらえるように猛勉強を重ねました。「私はカリスマ性で選手を導くタイプではない。理論ベースを作って、計画を立て、選手を育てるしかない。そして何よりも選手に毎日、結果や成果をもって帰らせることが大事だ」。そのひと言ひと言に実績を積み上げられてきた重みがあります。
平成18年3月に計4回、8時間にわたって展開された座学講習会をもとに、加茂サッカー論の集大成を目指したのが本DVD『加茂周の眼 指導者にとっての決断力』全3巻です。
ヤンマーで2度の天皇杯、日本リーグ連覇、そして当時、神奈川県リーグにいた日産自動車へ日本人初のプロ契約監督として移ります。10年目で天皇杯を勝ち取り、その後、天皇杯を3度、日本リーグ、JSLカップを合わせた三冠も達成しています。Jリーグ監督、日本代表監督とまさに王道を歩んできた加茂氏に、今、改めて指導者にとって何が大切であるのか、繊細緻密な思考に裏付けられた実績・経験の一端をみなさんと共有する機会をご提供します。
本編 53:00
◆サッカー指導者としての歩み
◆コーチとしての出発〜ヤンマーディーゼル時代
釜本選手をどう指導するか
選手指導の基本的考え方
選手の個性を見極める
◆個々に応じた指導法
練習への理解を求める
何を身につけさせるか
◆選手を構成する要素
スキル
コンディション
戦術的能力
+「頑張る」
◆心理面のケア
心理面の問題
心理面のケア
集中できる環境づくり
待つことも大切
コーチの大事な仕事
◆選手を評価する
◆コーチとしての心構え
*本作品は2009年に制作されました。